2022年5月国会では

厚労省は「児童相談所における虐待による乳幼児頭部外傷(AHT)事案への対応に関する調査研究」を2020年5月に公募しました。受託したPwCコンサルティング合同会社は、2021年4月16日に報告書を発表しました。有識者として学識経験者、医療職、関係学会、弁護士等の9名が調査検討委員会に加わっていますが、多くがSBS仮説信奉者で、対象が頭部外傷でありながら、小児脳神経外科医の参加は1名だけでした。しかも、「人物選定には日本脳神経外科学会の推薦を条件にしたい」と、学会が4月20日に厚労大臣に要望していた事項は無視されていました。


調査対象は「2019年度のAHT疑いで一時保護した乳幼児」で、125名が該当しました。(詳細は、藤原QOL研究所のHPにある「薬事新報:今日のクス」の(248)~(261)でお読み下さい)


ポイントの3点をあげると、


 つまり、2020年12月1日にこのHP(下段)でご披露している中村Ⅰ型と脳神経外科医が呼ぶような「転倒による受傷機転」が問題なのに、そのような観点からの事例の収集はされていません。

 この報告書に対して、2021年6月と12月の2回、「中村Ⅰ型を認めるのかどうか」「厚労省の手引きを変えるのかどうか」と、衆議院で質問主意書を出しましたが、いずれも否定的な回答でした。

 2022年5月13日衆議院厚労委員会で、立憲民主党の阿部知子議員に24分の質疑の時間が与えられ、後藤厚労大臣の回答を耳にする機会がありました。

 声を最初にあげた2017年から5年、少し前進したでしょうか?

 ユーチューブと 速記録(未定稿)を添付します。


 2022年6月4日 中村紀夫先生納骨の日に 

令和04年05月13日厚生労働第19号02_阿部知子委員.pdf

課題や取組等について整をもって児童福祉施策に資することを目的とし、年度末に報告書が出る予定です。 しかしながら、児童相談所への調査内容を独自に入手したところでは、次ページに提示するマンガ「引き裂かれた家族」のような対応こそが問題なのに、そのような事例の収集はされていません。 マンガの事例は、都内で今年 6 月に起こったことです。 皆様のご判断を仰ぐところです。